ヨーロッパ美術

デジタル環境を活かしてヨーロッパ古代・中世+α美術探訪

「風景画論」

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ケネス・クラークの「風景画論」を図書で読んでいます

表紙が何故か 逸名画家のマリアの庭ですね

→ケルン派画家「パラダイスの庭」とあったが・・

 

風景画論 (美術名著選書)

風景画論 (美術名著選書)

 

 

ケルン派(ケルンは)とは - コトバンク

 

 旧版の表紙は

風景画論 (1967年) (美術名著選書〈4〉)

風景画論 (1967年) (美術名著選書〈4〉)

 

 誰の絵かな~~

Albrecht Altdorfer

Landscape of Danube near Regensburg, Albrecht Altdorfer, W.A.F. 30, Alte Pinakothek Munich

・・ではないようだ!?
本文において

 

 

 バーゲンブックに食指だが・・在庫ないみたい

【バーゲンブック】  風景画論  改訂版

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 図版を見てみると

第1章の 象徴としての風景 にあるのは

まず
古代絵画 
図1 ヘレニスティック・フレスコ
 「魔女キルケ―ノ島に引き寄せられたオデュッセウスの船」

そしてこれから得たモチーフが9世紀になってもたくさん見られる、として

図2・3 ユトリヒト詩編から(9世紀)
 「ああエホバよ、かくて幾時をへたまうや」
印象主義的速筆だって

 

画家が高い所から視線を投じてパノラマ風にとらえる伝統の他に
緑なす木々の茂みのそば知覚にた立ち、画面空間を幹や葉や花々で満たす

図4 リヴィアの家の果樹園壁画

 

もう一つの伝播の形式
健康保全のために服用する植物を掲載した薬草図鑑

図5 「タクィヌム・サニタ―ティスTacuinum sanitatis(養生録)」(14世紀)
木々や葉が注意深く観察されているが、人物像に比してはるかに大きい

Tacuin Courge11

 一般の俗人は、・・田野とは過酷な労働以外の何ものも意味しなかった(P14) 
自然への不信と並行して出てきたものが中世人のものを象徴する能力である(p15)

象徴の芸術は常に装飾の言語を発展させる傾向がある

 図6 パレルモのカッペラ・パラティーナCappella Palatina のモザイク画

・・自然のモチーフを取り入れた純粋に象徴的な作品

Welcome - Fondazione Federico Secondo

 

図7 ゴシック彫刻

「13世紀にランス(独)やサウスウェル(英)の聖堂の柱頭頭浮き彫りに萌え出た木々の葉、花の群、巻きひげの類には、新しき生を得たものの持つさわやかさがある」(p16)・・←意味不明!

Southwell minster 028
自然をめぐる事物が人間の想像力の範囲内にあり、それ自身で完璧性を象徴する全体を構成している校正していると見る
12世紀における庭園の再出現(p16)

パラダイス=壁をめぐらした囲い(ペルシャ語由来)
「薔薇物語」の背景を飾る木々
ダンテの「神曲」 中世初期の威嚇的な世界が、自然を通じて、神の顕現する「ミクロテオス」優しい世界に変貌

14世紀初頭の詩人たちに発見した自然美の感覚
近代的な意味での風景画とよべるもののうち現存する最初の作例は、
14世紀のシエナ派を代表するイタリアの画家、
アンブロ―ジオ・レンツェッテイの壁画(フレスコ) 善政と悪政の効果

図8 シモーネ・マルティーニSimone Martini ペトラルカのヴェルギリウス 本扉絵Simone Martini 001

花咲く果樹園に腰を下ろしている 
ペトラルカは近代的な意味での園芸愛好家でもあった

 

図9 鳥を捕らえる人々
アヴィニョンの教皇宮

Palais des Papes

衣装の間を飾る風景フレスコ

象徴の風景画の最初の完全な作例(p25)

 

図10 フランス・タペストリー「貴婦人と一角獣」(クリューニ美術館)
聖処女マリアと一角獣がすでに13世紀には出現しているのに対して、

囲いのある庭の中で聖母tが地面に腰を下ろしてその御子が鳥と戯れるという美しい主題は、15世紀を通じ広く愛好されるようになる

 

図11 ステファーノ・ダ・ゼヴィオ(薔薇の園の聖母)

Web Gallery of Art - Image Viewer

この絵の発想源はペルシャのミニアチュール

 

図12 ケルン派画家パラダイスの庭(表紙の絵)

図13 フィレンツェ派画家(隠修士の生活) 

図14 ランブール兄弟による「豪華時祷書」

 

シナイの荒野は地獄の背景に使われている

ベリー公のいとも豪華なる時祷書 - Wikipedia

Folio 25v - The Garden of Eden

 

Giovanni di paolo, scene della vita del battista, 1454, 02 partenza per il deserto 1

図15 ジョバンニ・ディ・パオロ 荒野に赴く聖ヨハネ

 

中世的絵画伝統の最後の代弁者チェンニーノ・チェンニ―二

自然とかけ離れた山

ブリューゲルの「説教するヨハネ」の背景の山

 

図16 ガストン・フェビュスの「狩猟之書」

 

 

 

図17 ランブール兄弟 月暦画五月

 十二月

イタリアのジェンティーレ・ダ・ファブリアーノは国際ゴシック様式を充実し貴的風景画の枠を広げた

図18 パオロ・ウッチェロ 森の狩猟

森の狩猟

 

 図19 北イタリア トレントの城 鷲の塔の壁画

姓名不肖画家 各月の仕事 (1415)

fumiemve.exblog.jp

図20 ベノッツォ・ゴッツォリ 三賢王の旅 フィレンツェ メディチ・リッカルディ宮

Gozzoli magi

 

 

1425年 フーベルト・フォン・エイク 神秘の子羊への礼賛

・・象徴の絵画の絶頂 恍惚たる知覚の新世界へ

Ghent Altarpiece D - Adoration of the Lamb 2

風景画論 (ちくま学芸文庫)