ヨーロッパ古代・中世美術+α

デジタル環境を活かしてヨーロッパ古代・中世美術探訪

異文明の社会や自然との出会い、驚異、好奇心

ヨーロッパのグローバル化にとっての転機

ヨーロッパが世界経済の中心として富を蓄え始めた時代

大航海時代 - Wikipedia

大航海時代(だいこうかいじだい)は、
15世紀半ばから17世紀半ばまで続いた、ヨーロッパ人によるアフリカアジアアメリカ大陸への大規模な航海が行われた時代。
主に
ポルトガルスペインにより行われた。

 

ポルトガルやスペインはもともと地中海貿易のはずれにあったので地中海貿易による恩恵がうすかった。
ベネチアは東地中海においてイスラム諸国との貿易をほぼ独占していた。

 
ヨハネス・ケプラーによる、ルドルフ表に基づいて描かれた1627年当時の世界地図。


ポルトガルやスペインに遅れて絶対王権を安定させ、ようやく航海や探検の後押しをする用意が整ったイギリスフランススペインからの独立を果たしたオランダといった後発諸国も盛んに海外進出し、次第に先行していたポルトガルとスペインを凌駕していった。

後発海運国は、ポルトガルやスペインが広大な領土を獲得したにもかかわらず急速に没落していった経験から学んで、慎重かつ綿密な植民地経営を行った。

胡椒や絹織物などを中核とする東西貿易は、中世にはすでに確固として基盤ができていた

新しい知識のネットワークはルネサンスの直前(13~14世紀)には出来上がっていた
(主として王侯貴族に限定されていたものであったが)

 

樹木や花についてのネットワークを可能にした園芸書
・・16世紀には19冊しかなかった、17世紀には100冊18世紀には600冊に

OEDによれば

gardeningという語が最初にあらわれたのは1577

horticulture 1678

botany は17世紀

だいたい16~17世紀に科学的な植物学の用語が定着したのであろう

(『植物から見たヨーロッパの歴史』 草光俊雄 3-p41)

 

16世紀のネットワークの中心人物 ス・クルシウス(ライデン大学薬草園設立) 
16世紀は植物への関心が飛躍的に向上した時代

16~17世紀科学革命 科学研究専門化(ジェントルマンと科学者の混在)

ジョゼフ・フッカー(Sir Joseph Dalton Hooker, 1817 - 1911 のアンビヴレンス

・ジェントルマン的な研究者(ダーウィンやハンス・スローン、ジョゼフ・バンクス)と地位を求めて奔走する自分

・マイナーな身分で、植物学の学問的な体系化を目指そうとする自分と、それに奉仕する周縁(植民地)のプラント・ハンターとの関係

 

アカデミズムの専門家と娯楽や趣味の二極へ植物学が分かれていく始まり

フッカーは植物学を科学と認知させるために生涯を費やした

クルシウスにとっては植物学とはまずもって植物のもたたす世界を楽しむことであった

 

大航海時代における異文明の社会や自然との出会い、驚異、好奇心から始まった研究や体系化への努力と喜びが、近代においては変質してしまった

 

 

ジョセフ・ダルトン・フッカー - Wikipedia

「フッカーはチャールズ・ダーウィンのもっとも偉大な友人であり心を許せる人であった」

サー・ジョセフ・ダルトン・フッカー(Sir Joseph Dalton Hooker, 18171911

 

カロルス・クルシウス - Wikipedia

「園芸の世界でクルシウスが記憶されるのは学問的な面のほかに、チューリップの品種改良や栽培によってヨーロッパにチューリップ・バブルをもたらす切っ掛けをつくったこともある。」
カロルス・クルシウス(Carolus Clusius、1526 - 1609)16世紀の園芸に対して最も影響力のあった植物学者。